永住許可の要件と必要書類をわかりやすく解説|取得できる人・注意点も紹介

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永住許可(いわゆる永住権)は、日本で長く安定して暮らしたい方にとって、大きなメリットのある在留資格です。

しかし一方で、

  • 自分は永住許可の要件を満たしているのか
  • 年収はいくらくらい必要なのか
  • どんな書類を準備すればいいのか

といった不安や疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。

永住許可は、在留期間・収入・納税状況などを総合的に判断して審査されます。
そのため、正しい知識をもとに事前準備を行うことがとても重要です。

この記事では、永住許可について

  • 主な取得要件
  • 申請時に必要となる書類
  • 注意しておきたいポイント

を、初めての方にも分かりやすく解説します。


永住許可とは?取得するメリット

永住許可を取得すると、在留期間の更新が不要になり、日本で安定した生活を続けることができます。

  • 在留期間更新の手続きが不要
  • 就労制限がなくなる
  • 生活設計を立てやすくなる(ローンなども組みやすくなる)

などのメリットがある一方で、審査は慎重に行われます。


永住許可の主な要件

素行が善良であること

日本での生活において、法律やルールを守り、社会の一員として適切に生活しているかが確認されます。

  • 犯罪歴がないこと
  • 日常生活において法令を遵守していること

などが総合的に判断されます。


安定した収入・生活基盤があること

将来にわたって、日本で自立した生活を送れるかどうかも重要なポイントです。

  • 継続した収入があるか
  • 生活費を安定してまかなえているか

実務上は、年収300万円程度が一つの目安とされることが多く、
扶養している家族がいる場合は、その人数や生活状況も考慮されます。

※この金額はあくまで目安であり、年収だけで判断されるものではありません。


一定期間、日本に在留していること

原則として、引き続き10年以上日本に在留していることが必要です。

そのうち、

  • 就労資格または居住資格で
  • 5年以上継続して在留していること

が求められます。

在留期間が短縮される主なケース

  • 日本人または永住者の配偶者:おおむね3年
  • 定住者:おおむね5年
  • 高度専門職
    • ポイント70点以上:3年
    • ポイント80点以上:1年

税金・社会保険をきちんと納めていること

以下の点も重要な審査項目です。

  • 住民税や所得税を期限どおりに納めているか
  • 年金や健康保険に適切に加入・支払いをしているか

また、過去に懲役刑や罰金刑を受けていないことも確認されます。

※交通違反についても、回数・内容・時期などを踏まえて総合的に判断されることがあります。


現在の在留資格が最長期間であること

原則として、現在の在留資格の期間が

  • 「3年」または「5年」

となっていることが必要です。


公衆衛生上の問題がないこと

日本社会において、健康面で大きな支障がないかも確認されます。

通常は診断書の提出を求められるケースは多くありませんが、個別の事情により判断されます。


永住許可申請で必要になる主な書類

※実際に必要な書類は、在留資格・職業・家族構成などによって異なります。

市区町村で取得する書類

  • 住民票(世帯全員・省略なし)
  • 住民税の課税(非課税)証明書
  • 住民税の納税証明書
  • 国民健康保険税の納税証明書(国保加入者のみ)

税務署・年金関係の書類

  • 納税証明書(主に所得税など、該当する税目)
  • ねんきん定期便、またはねんきんネットの画面印刷

勤務先・収入に関する書類

  • 源泉徴収票(直近数年分)
  • 在職証明書
  • 給与明細書(直近数か月分)

身元保証人に用意してもらう書類

  • 身元保証書
  • 身元保証人の身分を確認できる書類

永住許可が不許可になりやすいケース

  • 納税や社会保険の未納・遅延がある
  • 在留期間や在留資格の条件を満たしていない
  • 書類の不足や記載内容の不備がある

永住許可は、一つの要件だけで判断されるものではありません
全体の状況を踏まえて審査されるため、慎重な準備が必要です。


永住許可の申請で失敗しないために

永住許可は、要件や書類が比較的分かりやすく見える一方で、
個々の事情によって判断が分かれるケースが少なくありません

「自分の場合は大丈夫だろうか?」と不安を感じる場合は、
申請前に専門家へ相談することで、不許可のリスクを減らすことができます。