家族滞在ビザ ｜「技人国」等で働く外国人が家族を日本に呼ぶための要件・必要書類・申請方法
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【はじめに】
日本で仕事を始めた外国人の方や、人事・総務のご担当者からよくいただく相談のひとつが、
「外国人の家族を日本に呼び寄せたいのですが、どんな手続きが必要ですか？」
というものです。
この記事では、家族滞在ビザのポイントを整理しながら、必要な準備や審査の注意点をまとめています。
■ 家族滞在ビザとは
家族滞在ビザは、日本で生活する外国人が、配偶者や子どもを日本へ呼び寄せて一緒に生活するための在留資格です。
審査では「家族が日本で無理なく生活できるか」という点がポイントになると考えています。
■ 家族滞在ビザの対象となる方
家族を呼び寄せられるのは、次のような就労系・高度人材系の在留資格の方です。
- 技術・人文知識・国際業務（技人国）
- 高度専門職
- 経営・管理
- 教育・研究
- 企業内転勤
- 特定技能2号 など
対象となる家族は、
・法律上の配偶者
・子ども（実子・養子）
のみです。
■ 家族滞在ビザの取得で大切なポイント
家族滞在ビザは、要件そのものよりも 「全体として自然で無理のない状態か」 が重視されると考えています。
① 安定した収入があるか
生活費をまかなえる収入があることが重要です。
一般的には、継続した給与や雇用形態がポイントになります。
② 家族が暮らせる住まいがあるか
人数に見合った広さの住居が必要です。
1人用の部屋で家族数名を呼び寄せるといったケースは認められない傾向にあります。
③ 婚姻の実体があるか
配偶者を呼ぶ場合、「形だけの婚姻」ではなく、
夫婦として自然な関係であることを説明できる資料が求められます。偽装結婚は許されません。
■ 家族滞在ビザの申請方法
申請の流れは次の2パターンに分かれます。
● 海外にいる家族を呼び寄せる場合
- 日本側（扶養者）が必要書類を準備（在留資格認定証明書交付申請）
- 海外の家族が現地大使館で査証申請
- 入国後、家族滞在ビザで日本での生活がスタート
● 日本にいる家族が資格変更する場合
すでに日本に滞在している家族が、在留資格変更許可申請を行います。
状況によって必要書類が変わるため、事前確認が大切です。
■ 審査で見られやすいポイント
家族滞在ビザでは、次の点で不許可になるケースが多く見られます。
- 収入が家族の生活に対して十分でない
- 住居の広さや契約状況が不適切
- 婚姻の実体が弱く、説明資料が不足している
- 提出書類に不足がある
事前に整えておくことで、審査がスムーズに進みやすくなります。
■ まとめ
家族滞在ビザは、家族が日本で安心して暮らすための制度です。
少し複雑に感じる部分もありますが、必要なポイントを整理すれば問題なく進められます。
記事の内容で気になる点があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
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